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カテゴリー:政治

靖国参拝はなぜ問題になるの?わかりやすくまとめてみた [政治]

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靖国参拝は毎年、特に終戦記念日である8月15日になると、
閣僚が参拝した、あるいはしなかった、という報道がTV・新聞で取り上げられますね。

最近では2013年12月26日に安倍首相が参拝したことが話題になりました。

中国・韓国が批判をするのはいつも通りなのですが、
今回はアメリカが初めて「失望」という表現で靖国参拝を批判したことで一層注目を集めました。

ただ神社に先祖を供養をしに行く行為がなぜこれほど問題になるのでしょうか。


靖国参拝が叩かれる理由

靖国参拝ってただ先祖供養しているだけなのに、
なぜ国内や国外でこんなに騒がれるのか。

色々と調べましたが、その理由は結構複雑でした。

まず靖国参拝問題で諸外国(特に中国・韓国)が批判に使う表面上の論点は、
戦争や植民支配の歴史認識問題ですね。

靖国神社には戦死者が英霊として祀られています。

中国・韓国からすると、自国を侵略・支配した戦死者を祀る靖国神社は、
戦争を肯定的に捉えている神社という事になるそうです。

そしてこのような神社に公的な立場の人間が参拝するというのは、
当時侵略を受けた中国や植民地化されていた韓国の国民に不快感を与え、
互いの関係に軋轢を生む原因になるため、適切ではないというのです。

この意見だけを見ると、自国民に配慮した人道的な態度に見えます。

しかし靖国参拝が問題視されたのが、
すでに歴代首相が60回も参拝をした後の1985年9月からという点を見るに、
参拝自体ではなく別の問題解決のために利用されたのではないかという見方もあります。

では中国が解決したかったのは、
どんな問題なのでしょうか。

中国は共産党による中央集権型の国家で、
国民の反乱をとにかく恐れます。

天安門事件以降、その恐れはどんどん強くなっていき、
反乱を起こさせないため、愛国精神を植え付ける教育を続けました。

細かい経緯は省きますが、この愛国心の反動から、
中国国民は日本に対して激しい嫌悪感を抱くようになります。

あまりに強い嫌悪の感情に中国共産党も最初は戸惑っていたようですが、
ソ連崩壊により日本と友好関係を続ける理由がなくなった中国共産党は、
国民の目を反日に向ける事で反乱の芽をつぶす方向に進みました。

そして反日感情を高めるために利用されたのが、
靖国参拝なのです。

靖国問題で騒ぐもう一つの国、韓国も同じような理由から、
反日施策のために靖国参拝を利用しています。

ただ中国が政治的な理由なのに対し、
韓国はどちらかというと経済的な理由で靖国問題を利用しているようです。

韓国の経済は貿易への依存度が高く、
貿易関連に力を持つ財閥系企業が優遇されています。

これは経済が高成長であれば問題ないのですが、
低成長になると財閥系企業関係以外の国民は稼ぐことができなくなり、
不満がたまり政府への批判が高まります。

そのため韓国は事あるごとに靖国問題や従軍慰安婦問題等を使い、
国民の目を反日に向けごまかすのです。


靖国問題、他の国はどう見てる?

歴史的にみれば、靖国参拝に対する中国・韓国の批判は、
両国が現在の構造で存続する限り終わることはないと思います。

ではそれ以外の国の靖国参拝に関する見解はどうなのかと思い調べてみたのですが、
安倍首相の参拝に「失望」したと表明したアメリカをはじめ、
反日的ではない国を含めたほとんどが参拝を諌める方向の意見を表明していました。

反日施策が必要なる中国・韓国が批判するのは納得はできなくても理解はできます。
しかし日本と友好的な関係である国々まで靖国参拝を諌めるのはなぜでしょうか。

これに関して調べてみたのですが、
どうも日本の宗教観に対する理解が得られていないため、
どの国も靖国参拝に対して否定的になっているみたいですね。

靖国参拝は、政治的な意図を抜きにすれば、先祖供養です。

日本人にとっては定期的に先祖を供養し、
安らかな眠りを祈るのは当たり前です。

しかし日本以外の国ではこういった習慣がないため、
靖国参拝という行為に意味が感じられないようなのです。

そういった認識なので、
外国からすれば、靖国参拝は意味のない行為を続けることで、
隣国との関係にいらない摩擦を起こしているという認識になるようなのです。


結局靖国問題はどうすればいいんだろう

現在靖国問題の解決策をしてあげられているものはどれも、
A級戦犯もしくは戦死者すべてを別の場所へ移動するといった内容のものです。

しかし、今まで見たように靖国問題の本質は参拝行為自体から離れた所にあるため、
別の場所への移動では根本的な解決にはならないのではないでしょうか。

というより靖国問題は、政教分離などの国内問題を除けば、
日本側の努力では根本的な解決はしません。

であれば日本も中国・韓国との政治的・経済的なカードをとして
靖国参拝を利用するのが賢いのかなとも思います。

ただ、友好国に否定的な態度を取られたまま参拝を続けるのは、
外交的によろしくないと思うので、日本の宗教観を知ってもらう必要はあるかもしれませんね。

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